置き炉

二階にある部屋に炉を切る場合、下の部屋の天井と二階の床板との間が狭かったりして、炉の切れない時がある。また、下の部屋でも日常炉を開けたままでは、都合の悪い場合もある。置き炉はこうした場合に、炉を切る位置に据えて炉の代用にするのである。
通常の場合は五徳を据え、富士釜のような低い釜をかけると良いでしょう。


柄杓のひき方などは、稽古なら普通の炉と同じ扱いにすればよいし、釜が高ければ風炉の場合のように扱えばいいでしょう。別にどうしなければならないという約束はありません。なお、炭は風炉の寸法がいいと思われます。


置き炉の便利な点は向こう切り・隅炉・逆勝手、と置き方によっていろいろ扱えることで、本当の炉が切れていても、稽古用に一つくらいあると便利です。


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図は裏千家14世淡々斎宗匠の創案されたもので、
この置き炉には五徳・釜ともによくあうものは、やはり淡々斎好みのものであろう。





  • 最終更新:2011-12-08 15:24:57

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